富士山と富士五湖の情報局

勝山記

『勝山記』(かつやまき・山梨県文化財)

【写真・絵・文】1995年勝山村発行カレンダーより

勝山記 住民らウノ嶋に戦火をさける
河ロ湖干上がる
富士山の「カマ岩」が燃える
大地震の惨事
本殿屋根は槍皮葺き
ささら踊り
甲駿相の三国同盟
大雨、河ロ湖畔の家々をのむ
曽我十郎・五郎
上田原の合戦
真冬にマムシが遊ぶ
北条・今川軍の乱入で吉田大火

 『勝山記』は、冨士御室浅間神社に所蔵され、勝山村の先人たちが、「門外不出」と、堅く守り通してきた貴重な歴史資料です。
 この史料は、日蓮宗浄蓮寺の住僧代々が書き継いだものといわれ、師安元年(私年号・564)から、永禄二年(1559)に及ぴ、勝山村を中心とする、河ロ湖周辺の戦国期の出来事が、年代記風にまとめられています。特に武田氏・小山田氏の動向はもとより、郡内領民の暮らしぶり、世相などが克明に記録され、中世史研究の一級史料と折り紙がつげられています。

●山梨県広報コンクール(山梨県広報協会主催)カレンダーの部で「奨励賞」受賞