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真冬にマムシが遊ぶ

真冬にマムシが遊ぶ

真冬にマムシが遊ぶ 文亀元年(1501)、は大雨が続き作物の出来が心配でしたが豊作で、世間の人びとの暮らし向きもおだやかにすごしました。しかし9月には伊豆の北条早雲が郡内に攻め込みましたが、甲州勢は北条軍を撃退しました。
 厳冬の12月、郡内には不思議なことが起こりました。厳寒の雪の中にマムシ(毒蛇)が出て、人の足の回りをめぐり歩いたり、また蛙がとぴまわり寒さのために凍死するなど、考えも及ぱないめずらしい出来事です。蛇や蛙は冬眠の時季で、あまリの不思議さに書きとめておくと、筆者もぴっくリしています。
 また、翌年の冬は降雪がなく、里の浅間さんの森に猿の大群が押ししかけたり、キツネが人間に化け、子供に食い付くなどの悪事を働きました。

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