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富士登山(河口湖口から山頂へ)
▲3,776m(1,450-1500m)

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低速回線用

高速回線用

 富士登山の定番は、河口湖口からの登山であろう。
中央高速道路を河口湖で下り、本栖湖方面に少し行くと富士スバルラインの入り口がある。
富士スバルラインのまっすぐな道を、どんどん富士山に向かって車を走らせると料金所がある。料金は往復料金で、2,300円(普通車)である。

富士スバルラインの入り口富士スバルライン

目の前にそびえる富士山にこれからの登山を想像し、期待に胸が膨らむ。
スバルラインは途中で奥庭を通りすぎ、富士山5合目に到着する。

■動画で案内■

低速回線用

高速回線用


ここから、富士登山に入るのだが、手軽に富士山を楽しみたいのなら、御中道巡りも良いかもしれない。
7合目
 さて、富士山に登るなら朝日を見たいものである。
朝日を見るのなら、富士山5合目を深夜12時ごろには起たなければならない。また、山小屋を利用するのも手であろう。
ここでは、深夜に富士山5合目を起つプランを紹介しよう。

 5合目駐車場を12時ごろ出発する。もちろん必需品は懐中電灯のような照明器具。
足元に注意しながら、本格的な登山道に入るまでの未舗装の車道を下っていく。
15分ほど歩くと吉田登山道と合流し、いよいよ登山の開始だ。
登り始めて20分、6合目に到着する。そして更に1時間30分ほど瓦礫に足を引きずりながら高度を上げると7合目に到着する。


 7合目から上に行くと、登山道は岩場が多くなってくる。軍手などを用意しよう。
深夜2時過ぎ、懐中電灯の灯りを頼りに岩場を駆け上がって行く。夏場のシーズンなら他の登山者もいて賑やかだ。
7合目を出発して1時間30分〜2時間30分で8合目が近い事を感じ始める。漆黒の闇もかすかに明るくなり、夜明けが近い。
8合目〜8合目半の位置で夜明けを待とう。
地平線に一筋の光が広がり、数分後太陽が飛び出してくる。

夜明け

 朝日に感動したら、またまた苦しい富士登山再開だ。
途中で須走口登山道と合流し、登山者の数が増し本8合目に到着する。
あたりはもう、すっかり明るくなっているだろう。
途中で鳥居を見ながら、疲れた足を引きづって9合目に向かう。

8合目8合目鳥居

8合目から9合目は1時間半程度かかる。途中下山者に「あとどのくらいで頂上ですか?」と聞くと、「さぁ、30分ぐらいかな?」と答えられ笑いになる。
そう、登りはまだ2時間以上要するのだ。
さて、登山を通して頂上が見えていると勘違いする人がいるが、山頂だと思っている場所は山頂ではない。途中の頂だ。
8合目を過ぎてから見える頂が本当の山頂になる。
「頂上は近いのにねぇ…」と言うが実際は手前の頂を見ているに過ぎない。

9合目鳥居
さて、9合目になると、再び鳥居の登場だ。
ここから、山頂が見える。あとひと頑張りだ。
9合目から山頂
階段状になった登山道を一歩一歩足を進めて山頂を目指す。
シーズンのピーク時には渋滞もおきてしまう。良い足安めにもなる。
このとき、ペースの遅い人は時々コース脇にそれる気遣いも必要だ。

 階段状の登山道を進んでいくと先に鳥居が見えてくる。
山頂下の鳥居
この鳥居をくぐれば山頂に到着だ。渋滞の人ゴミがもどかしい…。
頂上手前の鳥居を越せば辛かった行程が懐かしく感じる。
鳥居の先をさらに進むと頂上には似つかわしくないほどの売店が存在しており、少々がっかりする。
山頂売店
しかし、そんな売店への思いとは別に公衆電話に駆け込み、知人に電話をするのも良いだろう。
日本一高い場所から電話をする気分も最高だ。
いや、ここでは何をしても日本一高い場所での行為になってしまう。

山頂売店前で、しばしの休息をとったら、お鉢巡りに出かけよう。
山頂風景
約、1時間ほどの富士山山頂周遊の旅だ。
そして、本当の山頂である、3,776mに立とう。
最高点

 富士山山頂に別れを告げ、いよいよ下山となる。
通常、富士登山では下山道が用意されており、登りと別ルートになる。
富士吉田登山道と須走登山道は分岐があるので注意が必要だ。
須走に下山すべき人が河口湖側に下山してしまい助けを求めている光景も良く目にする。
下山
辛かった思いでと感動を胸に下山する時の郷愁は、「来年も来たいね」と言う希望に変わって富士登山を終了する。

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