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本栖湖誕生

 ハワイ式噴火の溶岩流はサラサラと火山を駆け下り、富士山の北に位置していた「古せの湖」に達し、本栖湖を形成した。この時期に現在の富士山に近くなったといわれている。
 古桂川は流れを変え、現在の山中湖付近と忍野八海を起点とする川になった。
 忍野八海は宇津湖(忍野湖)が干上がってできた場所である。現在ある八海は当時の湖底跡で、今でも富士山の湧水がこんこんと湧き出している。
忍野地域は地面を少し掘ると湧き水が溢れてくる場所として有名で、多くの家屋には専用の井戸があるぐらいだ。


桂川(忍野村)

富士五湖の成り立ち


約5千〜3千年前の富士山周辺


青木ヶ原樹海形成

 864年6月、長尾山より大噴火が起こり、地震3回、光炎高さ6〜70m、10日間たっても噴火は衰えなかった。火山弾は雨のように降り、溶岩は「せの湖」と本栖湖に流れ込んだ。魚や亀が皆死に、農家も溶岩に埋まった。溶岩の一部は河口湖にも向かった。
以上は三代実録を要約したものである。長尾山の溶岩流は広大な青木ヶ原を生み出し、「せの湖」を2分して西湖と精進湖を誕生させた。一方河口湖方面に向かった溶岩流は鳴沢で止まった。
 噴火から1,000年以上経過して現在の青木ヶ原は溶岩台地の上に広大な樹海を誕生させた。しかし、いたるところに噴火時を思い出させるように溶岩洞窟や溶岩樹形を多数存在させている。
 剣丸尾溶岩流は約千年前、河口湖正面の山頂から小御岳を回り込み、富士スバルランドを通過して船津胎内から富士急ハイランド、最後は上暮地白糸まで達した溶岩流である。地元で剣丸尾といえば「ああ、あの辺か…」というようにポピュラーな存在である。ちなみに剣丸尾とは溶岩流が剣の形に似ているから名付けられた。
一方、鷹丸尾溶岩流(937年)は山中湖を誕生させた。
 この時期の富士山はハワイ式の噴火を繰り返し、いたるところから溶岩を流出させていた。


富士風穴


約2千〜1千年前の富士山周辺


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