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「繁殖への道」で初めての繁殖成功は「コリドラス」と書きましたが、良く考えると本当の初めてがありました。
それは、スネール君です。
良く雑誌等には「水槽内のゴキブリ…スネール」なんて表記がありますが、アクアライフ初心者のころはそのスネールでさえ愛しかったことを思い出します。
友人も「水草を買ってくると頼みもしないのに付いてきやがる」なんて言っていましたし…「そんなに迷惑な存在なのか?」思っていました。
私は水草を買ってくると本に書いてあるとおり「静かな流水で水草を濯ぎ」水槽内に持ちこんでいたせいか、しばらくの間はスネール君との対面もありませんでした。
そんなある日発見したのです。スネール君です。
「おお、どこからあなたはやってきたの?」と発見に感動し、「スネールも生き物、生あるものを自然に育てる。これぞアクア生活」なんて思いながらスネール君も愛しかったのです。
しばらくの間は2〜3匹水槽内に発見する程度で気にもしない存在でした。
水槽も60cmを2本にした後もスネール君は気まぐれのように現れて、気まぐれのように姿を見せないことを繰り返していました。
おそらく細々と種を繋いでいたのでしょう。健気で可愛いやつです。
しかし、これには理由がありました。
本の知識で「苔取り対策」にと水槽内に入れていたオトシンクルスがスネール君の卵を食べていたんですね。
<-こんな具合。
それによって爆発的な繁殖が押さえられていたのです。
でもそんなことを知らない当時の私は「スネールは適度にいるほうが楽しい」と思っていました。
ちなみに60cm水槽にオトシンクルス3匹(体長3〜5cm)。
また、フライングフォックスを2匹。(体長5〜12cm。これも苔を食べたりスネールの卵を食べる。ただし、本によると成長すると他の魚を追い掛け回すので投入を控えるようにと書いてある。しかし私の水槽ではそのような悪さをされた経験無し)
スネール爆発
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次に爆発してきたのが隔離用の60cm水槽。
これも繁殖水槽と同様の経過をたどり、ピンセットで捨てるところまで行きついてしまいました
さぁ、それからが大変。スネール君の爆発的な繁殖力の前になすすべがありません。
それはさながら「エイリアン2」のシガニーウィバー演じるリプリーのようにスネールとの過酷な戦いに明け暮れるのです。
おおきくなって目立ったスネールはピンセットで摘んで捨てる。毎日のように繰り返される憂鬱な戦いです。
以前本で見た、かまぼこを糸で縛って水槽内に投入し、集まったところを引き上げて一網打尽…集まりません。
本当にこんな方法で克服できるのでしょうか?疑問です。
じゃ、ホームセンターで見かけた「スネールホイホイ」…友人の経験から無駄な投資だと知る(本当に役に立たないらしい)。
結局有効な手段を見出しませんでしたが、ピンセット攻撃より効率の良い、ペンチで「ギュッ!」攻撃。
<-これだ!
スネールを見つけ次第、ペンチではさんで潰す。
潰されたスネールは魚の餌にもなるし一石二鳥…。ってのことを繰り返していました。
繁殖水槽は大変でした。おそらく透明性が高いので水槽内が良く見えるからでしょうか?気になって、気になって…。
ペンチで潰し、水替えのときにも細かいスネールまでプチプチ指で水槽に押し付けて潰す。
「もう、全滅しただろう」なんて思ってみても2日も経つと「ドワー!」っと沸いている。
「いったい君達はどこからきたの?」
「なんでこんなにたくさんいるの?」
「不思議、不思議」
幸い大型水槽はスネールの発生が均衡状態に保たれていました。
これは、先に説明したオトシンクルスやフライングフォックスのおかげでしょう。
スネールの産みつけた卵を見つけては食べる。これによって幾分増加が止まっているのでしょう。
もうこのこと(頃)は本で知識を得て知っています。
繁殖水槽は一時繁殖を止め、水を抜いて水槽を乾燥させる。その後再び再開。
これによって繁殖水槽のスネール君は全滅しました。
最初からこうすれば良かったのですが、踏ん切りがつきませんでした。あの苦闘は過去になりました。
隔離水槽60cmですが、オトシンクルスを導入しようとしましたが、ある情報で「トーマシー」が有効であると知り導入(体長5cm〜8cm)。
このトーマシーはなんと殻付きのスネールをバリバリ食べるとのこと。しかも水草水槽と愛称は良いみたい。
早速導入です。
熱帯魚さんでトーマシーを購入(今考えると通常のトーマシーとなんか違うような気がするのですが…絵を参照)し、60cm水槽に2匹離す。
なるほどスネール君は日を追うごとに減っていきとうとう全滅しました。
このとき60cm水槽からスネール君は駆逐されました。
その後トーマシーを大型水槽に移し、大型水槽からもスネール君を排除。
ここでついにエイリアン退治に勝利したのです。平和は保たれたのです。
しかし、エイリアンは身をひそめて次の繁殖の機会を狙っているかもしれません。
現在はトーマシーも普通に良く見るアノマクロミス・トーマシーを導入してあり、繁殖もできていて10匹程度います。
いつでも来い!エイリアン!
でも最近導入したエビを時々食べているらしく、口からエビを覗かせたまま泳いでいるのを見かけます。
まぁ、普段はエビも負けずにトーマシーを威嚇していますが…。
気にならないときは気にならないスネール君。いったん爆発するとスゴイぞ!