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野望の目覚め

 4ヶ月目以降、水槽が順調に安定してくると餌以外ほとんど手間がかからなくなりました。そして徐々に緊張感が薄れてくると、何かしたいという欲望が芽生え始めました。
そんな欲望を抱きつつ数ヶ月が経過しました(この間の期間については特に書くこともありません。完全に水槽維持が生活の一部になっていました)。

 ある日、私に水槽を勧めた友人が、「ディスカスを入れたから水槽を見に来て」と言うので久しぶりに友人の水槽を見に行きました。
友人の水槽は120cmあるのですが、一番最初に見たときには、さほど興味が湧いていたわけでもないので、水槽の評価を見過ごしていましたが、2度目は私も水槽を持っているだけに興味が湧き、よくよく観察しました。
やはり、120cmの水槽ともなると違う。自分の水槽はおもちゃに感じてしまいます。本当に…。
しばらく友人と談笑した後、「そちらも大型水槽をやれば?」と友人が切り出すではありませんか?本人も心のどこかに大型水槽の野望が芽生え始めていたので、暗示にかかるのには時間がかかりませんでした。

話題はいつしか私が何センチの水槽にするか?に移っていました。すっかり暗示のかかっている私は直ぐにでも購入するような勢いで話を展開するのでした。
友人曰く、「もう自分は120cmの水槽を持っているのでこのサイズじゃつまらないよ」
私がアクアリウムにはまっているのを知っているので、「もっと大きな水槽にして周りを驚かせないと」と人事のようにも言うのでした。
しかしながら私は元々負けず嫌いなので、いれ込んだ趣味には投資を惜しまないのでした。
「よし、2mにしよう」と言うと友人は「峰竜太(俳優)の所は3mだよ(しかも海水)」と言うではありませんか。「ムムム…、3mか…」
「3mでもいいか…」と私はこの時大きな野望を開眼させたのでした。

「3m、3m、3m…」と自分に言い聞かせながら家に戻り、現在の自分の水槽をしげしげと見ました。
「待てよ、水槽を横に並べても良いのかな?」と思い立ったので早速重い水槽を横に並べてどう見えるのかテストしてみました。
結果はだめです。真正面から見れば、なんとか1つの水槽に見えるのですが、ちょっと角度を付けて水槽を見ると…、空間が切れて見えるのです。
水槽の側面が鏡のように反射して駄目なのです。
「やはりダメか…」と思い、「大型水槽が欲しいな…」と、この時抱いていたかすかな野望は、現実味を帯びた野望へと変化したのでした。

現実化に向けて

 抱いた野望は実現させなければ絵に描いた餅、トイレの落書きと同じです。
しかしながら大型水槽にするためにはわからないことが多すぎます。
大型水槽って値段はどのくらいなんだ?重量は?濾過は?必要な備品は?
そもそも中に何を入れるんだ?
ってな具合です。

大まかに水草水槽をしたいと思っていましたが、新しい挑戦、海水魚(しかも無脊椎)もいいな、とも思っていました。
何んだか構想だけは大きくなってしまい、単なる夢想家な日々が何日か続いていました。
海水魚の本も読んでみました。新しく水槽を立ち上げるのだから何でも出きるはずです。ここでの構想が無ければ実現も無いのです。
まずは、どんなばかげたことでも想像して、強くできると思うこと。そうすれば不思議と実現できると思っています。

しかし現実となると話は違います。相対的にアクアリウムにかけられる予算というものがあります。
水槽の置き場所もあるでしょう。毎日の管理もあります(別に水族館をするわけでもない)。
夢想だけで終わらせてもいけないのです。夢想したことはいずれ実現させればよいのです。
まずは1歩を踏み出すための途中経過と思えばよいのです。
そして最終的にはアクアリストが夢見る水槽に囲まれたリビングを目指すのです。
これだ!!


では、アクアリウムにかける現実路線を考慮すると。

予算   30万ぐらい(大人の趣味としてはこのくらいでしょう。車に比べれば安いものです)
水槽サイズ   基本的には3mでも良いが、自分の部屋に置くとなると2mが限度。
アクアリウム水槽か海水魚   将来3m水槽を立ち上げるときに海水をしよう(夢)。今はアクアリウム水槽にする。
メンテナンス   水替えの方法を安易にしないと長続きしないだろうから、これを考慮に入れる。
置き場所   自分の部屋だが、水槽を置く高さ・強度を考える必要がある。
以前の60cm水槽2つの扱い    やはり有効利用しかない。

と言うことでしょうか?


←海水魚は将来の3m水槽の時のお楽しみ(クマノミとイソギンチャクの想像図)。
ここまで具体的に方針を決めれば後は下準備です。価格調査と水槽の置き場所・水廻り設計です。
そして、現実化に向けてGo!Go!です。

以上をこれから数回に分けて綴っていきたいと思います。


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