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すずらん峠



右最高部が黒岳
中央鞍部はすずらん峠
左最後部は破風山

 すずらん峠は河口湖と芦川村を分ける峠だ。
芦川村からのアプローチは、ドンベイ峠方面に向かう途中で右折すると新道峠に向かう道がある。
舗装道路の立派な道だ。

すずらん峠入り口ushfie.jpg (18600 バイト)

 その道の傍らに「すずらん峠」と書いてある看板が見つかる。
すずらん峠登山道は良く踏まれており、斜度もきつくない。
御坂山塊北面をくねくねと辿りながら40分ほど歩くと沢に到着する。水の飲める場所だ。

ここまでくると目指すすずらん峠はもうすぐ。
すずらん峠に到着すると今まで北面を歩いていたせいか明るくなったような感じがする。

峠は御坂山塊の主稜線。
西に行けば破風山を通って新道峠
更に向こうは大石峠へと河口湖と富士山が堪能できるルート。
東に行けば黒岳
芦川村からアプローチするなら、芦川村車道->すずらん峠->新道峠->芦川村車道の一周コースか、芦川村車道->すずらん峠->黒岳->芦川村車道の一周コースが基本形だろう。
それに釈迦ヶ岳を加えれば立派なコースになり得る。

 さて、河口湖側からのアプローチだが、現在は踏まれておらず、途中からルートが消失する。
しかし、地図とコンパスを頼りに進めば直登ですずらん峠に辿りつける。(お勧めできない)
登山道は真っ直ぐ山に向かって進んでおり、道が無くなるとは想像できない。
大石すずらん峠入り口
そして伐採地付近に達すると「どれが登山道?」って悩むような場所に到達する。

眼下に見える風景は素晴らしいのだが思わず不安になってしまう。

伐採地付近の茨にちょっと手を焼かせながら無理して進むと行程の見通しが出てくる。
なぜならこのコース後半は破風山直下まで見通しの良い樹林地帯となっているからだ。
大石からすずらん峠へ
見通しが良いため一気に真っ直ぐ上り詰められ、高度がグングン上がる。
しかし、足元は滑りやすく、這いつくばったり、木の枝を頼りに進まなければ行けないので結構疲れる。
とても急なアタックとなる。

1450m付近に達すると大きな岩場があり、その岩場の上に立ってみる富士山と河口湖は雄大である。

破風山下1450m付近

この風景は行った人だけの特権なのだ。
しかし、この少し上からルート取りが重要になってくるので気を引き締める必要がある。

明るい破風山山頂あいかわらず見通しは良いのだが、1600m付近に高度が達してくると破風山直下の岩場に遭遇する。
そこでルートをやや右側に取り、ササ地帯が出てきたら更に右に尾根を降りるように取る。
だが高度を下げる必要は無い。

破風山の位置を確認しながら右に取ったルートを適当に開けた場所で上に取る。
御坂山塊の主稜線の登山道は尾根を伝わってあるので登りつけばもうそこは到着点である。

おそらく、芦川村に向かうすずらん峠の手前で登り詰めると思われるので、すずらん峠は更に東だと思われる。
御坂山塊の主稜線を東に向かって少し歩けば芦川村に向かう標識とともにすずらん峠の文字が見える事だろう。
約2時間〜3時間で到着できると思われるがやはり勧められない。

すずらん峠を使用して御坂山塊の主稜線から河口湖へ降りるコースは更に危険が伴うので止めたほうが良い
(その前に登山道入り口が見つからないが…)。

河口湖に降りるのなら、すずらん峠の西にある新道峠が良く踏まれていて良いだろう。


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