奈良田の湯は女帝伝説があり、「今から1300年前考謙天皇が奈良田に御遷居になったときの開湯」と伝えられている。500mの井戸から毎分65リットル程度の湯を汲み上げ浴槽にかけ流している。硫黄を含むナトリウム・塩化物泉は50度近くあるが、熱交換で温度を下げ、内湯43度で段階的に冷めていく構造の浴槽。露天風呂は36度前後で長風呂をするのに適している。
内風呂の浴槽はぬるぬると大変滑りやすく危険なので慎重に行動しよう。湯は湯の華が大量に溢れていて温泉の濃さを証明している(時間で変化するらしい)。かなりの長時間湯に浸かっていると体がジンジンしてきて、効いている感じがひしひし分かる。湯あがり後も2日ぐらい体がジンジンしている感じがある。
露天風呂の底の石に触れると黒い汚れが付いてしまった。足の裏から尻まで(1日おきに掃除している)。それはそれで愛嬌だが、露天からの展望は垣根越しに奈良田湖が良く見える。帰宅後の体の感じが心地よく、私は何故かここの泉質を気に入ってしまった。他の濃い温泉でも感じなかったことだが、今回が特別だったのかどうなのかは不明である。
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