夏も終わると富士五湖は一気に秋の気配がやってくる。やがて冬の足音が早々と聞こえるのが富士五湖の通年…。実は春より秋のほうが暖かい日が多いそうである。しかし実感としては秋のほうが寒々しく感じてしまうものだ。
富士五湖の紅葉は一瞬の暖かさの合間にやってくる。
平均して10月25日前後〜11月20日前後まで。
富士五湖で紅葉のポイントを探すには広葉樹のある山を探せばよいだろう。この広葉樹は時間の経過した山に多く分布している。つまり、富士山の噴火の影響が少ない山がターゲットとなるのだ。紅葉の順序だが、何故か湖の北岸のほうが平均して1週間ほど早い。
山の斜面なら理由は簡単、南の太陽を浴びるからなのだが、平地でも湖の北岸のほうが紅葉は早い。これは地元の常識。
富士山側に紅葉のポイントが無いわけではない。日当たりの良い場所にはしっかり広葉樹が生い茂っているし、唐松の紅葉も見事だ。
例えば青木ヶ原樹海は日当たりの良い国道沿いに多く紅葉が見られる。また、富士山の奥庭に行くと針葉樹の紅葉がその荒涼とした風景に良くあっている。
その他にも市町村やホテル等の施設には良く考えられた紅葉ポイントもある。
ただ、観光目的で植えられた街路樹や紅葉ストリートなるものは個人的にいただけない。なぜなら辺りを見回せば素敵な紅葉はいくらでもあるからだ。「紅葉狩り」という言葉のとおり、自分の価値観で紅葉を探し、風景の一部として紅葉を切り取ることのほうが大切だと思うからだ。
赤一色より山々のグラデーションに感動して欲しい。
あなたはどんな紅葉を楽しみますか?さあ、カメラを手に出かけてみよう! |