ここ数日意図しないのに時々改行が挿入され調子の悪かったキーボードを修理することにした。 普段は改行が入ってもバックデリートで対処してきたが、最近は頻度が増してきたので覚悟を決めた。
使用しているキーボードはプロ仕様のメカニカル仕様(FILCOの茶軸)。
思えばマイコンの時代から始まり、特に大型コンピュータの端末に使用していたVAXキーボードはキーが高くメカニカルでカチカチ音が軽快で重かった。そんな経験上、安物のふにゃふにゃキーボードはストレスが溜まる。そこで思い切って新しいキーボードを購入しようかと思ったがメカニカルは軽く1万円以上するので、とりあえず修理で直ればと思い立った。 |
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まずキーの配置を撮影してから、すべてのキーを引き抜いた。これは安物キーボードでも何回か経験済みなので、ついでに洗いたかったから…。米を研ぐように中性洗剤で洗ってクエン酸につけ置きしてから乾燥。その間にキーボードの基盤チェック。 安物キーボードや最近の電子機器はシートに配線が印刷されているがメカニカルはエッチング処理の基盤にはんだ付け。 配線印刷は水に弱く簡単にショートしたり配線が流れて短絡する場合があり、その結果部品が壊れる。だからスマホを水に落としたらすぐに電源を切って乾燥させると無事な場合があるというのはこのため。ダメな場合は分解して印刷配線の短絡を探し削ると直る場合もある(部品は水を被った程度では壊れない)。 |
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さて本題。基盤をルーペでチェックしたら改行キーの場所ではんだが剥がれていた。これを補修して、ついでに基盤の腐食を補強。詳しい人は懐かしいが、エッチング基盤は保護被膜としてニスを塗ったりもした。私は部分的にアロンアルファでコーティング。最後に接点復活剤を振りかけ脱水と被膜。 |
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元通りに組み立てて、今試しにキーボードを使用している。今のところ支障なし、見た目も新品同様。カチカチ…、う〜ん良い響き。 そういえば「昔の家電は叩けば直る」という理由に一時的にはんだの剥がれ等が接触するからですよ |
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#電子機器 #修理 #ガジェット |
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