富士山と富士五湖
特集
富士博物館
現在リニューアル移転の為、休館中です。
入館料:大人200円、小中100円
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開館時間:9:00〜16:00(冬期休館)
富士博物館にて河口湖に居るという河童像も展示されています。
カッパには神通力があります。どんなケガにもきく薬をもっているともいいます。ある日、カッパから、この薬をせしめた者がいました。 その昔、河口湖にはカッパが住み、人間とは親しくつきあっていました。河口湖の水神ともいわれます。カッパにまつわる民話も数多くのこされています。 長浜に八エ門という力もちがいました。小海部落でマキを売リ歩いていると、カッパに声をかけられました。相撲をとろうというのです。八エ門は負けん気を出して四つに組みました。しかし、ずるずると湖に引き込まれていきます。 思わず「助けてくれ」と叫ぶと、大嵐の天神様がこれを聞きつけ「ハチを攻めろ」と教えてくれました。ハチとは頭のことです。カッパの皿には三つの穴が開いていて、この穴に指をつっこむと、カッパの神通力は失われてしまうといいます。八エ門がカッパの急所をせめると、カッパはへなへなと倒れてしまいました。 河口瑚の「名薬」として「河董膏(かっぱこう)」という薬が知られていました。はまぐりの貝に入れたぬり薬です。 湖畔の部落の庄屋だった安太郎の家に、たぴたぴ忍び込み、保存食のアブリ魚を盗んでいくものがあります。あたりが濡れているので、カッパにちがいありません。ある晩、ヒジロ(いろリ)に、巻紙が置いてあリました。開いてみると、河董膏の作り方が書いてあります。 さっそく薬を調合し、ためしてみると、びょうそうや、きず、はれものによくききます。カッパがアブリ魚をぬすんだおわぴにと、置き土産をしていったのです。安太郎はこの薬を広く各地へ売り歩き、大全持ちになったそうです。
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