富士山と富士五湖の情報局

文化財散策コース

富士を仰ぎ、湖畔をめぐる 歴史と自然にひたる散歩道
★『ふるさとの文化財一覧』と併せてご覧ください★

散歩コースの概要

 勝山村は山梨県の南東部、河口湖畔南側に位置し、正面に富士山を仰ぎ見る、自然景観に恵まれた歴史のふるさとである。
 富士急行河口湖駅でバスに乗り、約15分で勝山民宿村小海パス停に着く。
県道を進行方向に約200m歩くと、今はなき幻の湖「小湖」の跡があり、この50m先が、羽根子山(一湖台)ヘの登り口になっている。
 県道を右に折れ、ゆるやかな山道を15分ほど登ると、河口湖が一望できる標高912mの羽根子山項である。足和田山の登り口であり、また青木ヶ原樹海につづくハイキングコ−ス(東海自然歩道)の起点でもある。春の新緑と秋の紅葉がすばらしい。ここには、火伏せで有名な秋葉神社がある。
 四季折々の彩りを見せる御坂山嶺や河口湖の眺望を楽しんだら、湖畔まで下りて見よう。項上から急斜面の山道を200m下ると入海浜にでる。富士山と共に、自然のシンフオニ−を奏でる河口湖で、タ日のきれいな場所として年々訪れる若者が増えている。
 湖を左手に眺め湖畔を400mほど歩くと、小海の発祥地「小海七軒屋敷跡」があり、すぐ先には法華宗の「妙本寺」がある。日法上人自筆の「板曼荼羅」が保存されている古刹である。枯れ山水の庭で一休みして見よう。ここから火の見を目印に、小海集落の中心地にでると「小海道祖神」があるが.県内最古の文字道祖神である。すぐ近くの鎮守の森には「八王子神社」があり、ひっそりとたたずんでいる。
 八王子神社を後にして、村中を通り八軒道路を進むと富土ビューホテルがある。昭和11年開業の伝統ある国際観光ホテルとして、昭和天皇陛下、天皇・皇后両陛下や政財界人・文化人も数多く利用している名門ホテルである。野生のシマリスが遊ぶ裏手の赤松林を抜けると、奇石「黒岩」があり、悲恋の伝説で知られる。また、煙草「敷島」の包装図案のモデルとなった「敷島の松」は、このあたり一帯の松林である。
 ここから湖畔沿いの県道を400m進むと、村営駐車場・シッコゴ公園にでる。ボート遊びや水遊びに輿じたり、公衆トイレの珍しい『水琴窟』の音色を楽しんだら、広場で日光浴などを…。
浜辺には熔岩流の跡「千畳敷」、日蓮上人の法力で割られだという「きり石」があり、すこし先には日本武尊が東征の帰路身を清めたという「精進場」。さらに進むと、「馬の足洗場」や「浮岩」がある。
 県道を挟んで公聞と反対側の森の中に、冨士御室浅間神社(里宮)がある。
武田三代の祈願所として信玄公自筆の安産祈願文や、信虎・勝頼など数多くの占文書、信玄公自刻の武田不動明王座像が奉納されている。また、境内の歴史民俗資料館には、古文書や各種の歴史民俗資料が展示されているので、しぱし足を止めてみよう。毎年4月29日には、戦国武士の勇牡な伝統を伝える「やぶさめ祭り」が、神社境内とシッコゴ公園で盛大に行われている。
 なお勝山村には、石仏や「浄蓮寺跡」「郷倉跡」など多くの史跡がある。また、村内のいたるところに「イチイの木」や「お蔵」の風景が見られるので、時間をかけ歴史と景観の散策をしてみるのも楽しいものである。

コースマップ

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