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前回お伝えしたように、水替えの煩わしさは、お風呂ポンプとホースによって作業を軽減できました。
1つの水槽を洗っている間に余った水槽の水を抜く。
まるで流れ作業のように滞りのないプロの水替えなんて思い調子に乗ってしまったことが間違いの元でした。
それはいつものように鼻歌交じりで水替えを行っていたときに発生しました。
ある程度水を抜いた大型水槽を掃除しているときに60cm水槽の水を同時に抜いていました。
そして、大型水槽のレイアウトに気に入らない部分があり、レイアウト修正に夢中になってしまったのでした。「少し直すと他の部分も気になる」ことを繰り返し始めていたのでした。
そうです。すっかり、60cm水槽で水を抜いていることを忘れてしまったのです。
そして、しばらくして、ふと60cm水槽に目をやると、
なんと60cm水槽からモウモウと煙が出ているではありませんか。
最初は何の煙かわからず、「水しぶきか」と本気で思いました。本当です。何の煙か解るまで1秒はかかったと思います。
人間が油断しているときに思いがけないことがあると脳神経が変な場所に繋がるって本当ですね。
煙の可能性の推理に水しぶきはないでしょう。
もう、皆さんは煙の正体が解ってると思いますが、とりあえず、文章を書いているので詳細に記すと。
水抜きの結果、水位がヒーターとサーモより下に行ってしまったんですね。つまり、空炊きの状態になってしまったのです。
そして、鼻を突く臭い。ヒーターカバーがこげた臭いです。ヒーターカバーはすっかり融けて、融けた部分から真っ赤に加熱しているヒーターが覗いています。
とっさにどうするべきか?考え、「ヒーターが割れるかもしれない」可能性があったけど、水抜きを中止し一気に水槽内に水を追加しました(電源はすぐに外れなかったため)。
ジューッ!!という音とともに水蒸気が揚り、なんとか大事には至りませんでしたが、ヒーターカバーは融け、ヒーター周辺のガラスが少し黒く変色しました。
水面にはこげて融けたプラスチック辺が浮き、辺りには異臭が漂っていました。
もし、これがアクリル水槽だったら完全に水槽が融けていたでしょう。
いや、火事にならなかっただけで良しとしなければ…。
ところが悲劇はここから…(低温注意)
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祈るような気持ちで「早く温度よ上がれ」と思い続けていると、グラミー(ハニー)2匹が泳ぎ始めました。
まるで何事もなかったように泳ぎ始めたので一安心。
次にプレコ(セルフィン)が泳ぎ始め、温度が26℃に安定して1時間後に1匹のエンジェル(マーブル)を除いて全てが元気に泳ぎ始めました。
ただし、エンジェル(ゴールデン)の1匹はヒレが融けたような感じで復活しましたが…。
1日経過してもエンジェル(マーブル)は底の方でエラ呼吸だけを行っています。
「駄目なのかな?」と思ってみていたら突然、ピクピクと激しく動いたと思ったら何事もなかったように元気に泳ぎ始めました。
「よっかた、よかった」
でも、他界した魚もいることを忘れては行けません。
「すまん!」
パールグラミー2匹。これで我が家から全滅。
「すまん!」
ゴールデンエンジェル1匹。ペアの片割れ雄。残された方は未亡人に…。
「すまん!」
いったい、どのくらいの間低温状態にあったのか、ヒーター故障の原因が何かはわかっていません。
しかし、1度空炊きしたヒーターに何も影響がなかったとも言えないことは事実です。
ものの本には「ヒーター切れは良くあるのでこまめにチェックしよう」なんて書いてあるけど実際には「いつ切れるか」なんて難しいですね。でも良かった予備があって…。
この事件を境に、今までアナログ式な一般的な水温計を使用していた大型水槽にデジタル式の大きな水温計(3,500円)を取り付けました。
大型水槽は、300Wを2つ使用しているので、片方が切れても大丈夫なんですが…。
そんな最中、60cm水槽に入っている、レッドタイガーロータスの花が咲きました。
うれしくもあり、悲しくもある不思議な光景でした。
さすがに水槽の高さが足りず、照明の間から花芽を出して咲いている姿もこっけいですが…。
しかし、給排水の失敗はこれだけではありません。
前回予告した通り、2つあるのです。
今回の事件でさえ、次の失敗に比べれば被害は小さいのです。
文章の構成上、まず小さな事件を出して次に山場を持っていく…。
というわけで、事件を引っ張りつつ、次回に続く…。
(今回辺りから時系列がバラバラになっていくなぁ)