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観察の日々

 水槽がセットされてから、その怪しい美しさに目を引かれ、日々何があるわけでもないのですが、暇があると数時間もボーツと眺め続けました。特に水草とネオンテトラのコントラストは美しく、見ていても飽きません。

 水槽の立ち上げから数日後、また我慢できず、友人に聞いたばかりの熱帯魚ショップに何か無いかと思い、いそいそと出かけました。ショップではホームセンターと違い、見たことのない様な魚がたくさん泳いでいました。
中でも顔の赤い酔っぱらいの様な風体のラミノーズを特に気に入り、10匹ほど購入しました。それに水槽も寂しいのでネオンテトラを20匹、ブラックネオンを10匹、それと、ウイローモス等の水草を数点購入してしまいました。
早速水槽内に水草を配置し、魚を投入。この時はもう本を読破し、いっぱしのベテラン気取りです。
さすがに水槽もにぎやかになり、魚それぞれの習性も多様なので、ますます水槽の前に居座る機会が増えました。

 更に味を占め、翌日にはダイアモンドテトラ、ペンギンテトラ等を購入し、水槽に投入しました。
さすがに水槽はにぎやかになりましたが、なんだかバランスが悪いのです。ごちゃごやしているというか魚が窮屈というか、「ちょっとやりすぎたかな?」という感じですか。
しかもネオンテトラも群れることをしなくなり、なんだか熱帯魚屋の水槽を覗いているような気分になったのです。何事もやりすぎは良くないということですか…。
でも、魚の数が多い割に病気知らずで調子もいいみたいなので、自分には才能があるとも思いました(数日だけで天狗になる)。

 ところが、そんなある日(立ち上げから3週間目)、水槽内に藻が多量に繁殖し始めたのです。どろどろの繊維が長い藻です。最初はウイローモスの周辺だったのが、だんだん他の水草に移り、最後は水槽全体に広がりました。
初期の頃はこまめに取り除いていたんですが、毎日毎日、取っても取ってもきりが無い状態に陥り、ついにあきらめてしまい、取り除くことをやめてしまいました。
するとおもしろいことに、ある程度までコケが増殖した後、繁殖の勢いが止まったのです。
そこで、再び藻退治を試み、取り除いてやることにしました。ただし、ウイローモスの大半と、葉の深くに入り込んだ糸状の藻は取り除けず水草を捨てることにしました。その後は嘘のように藻の発生は無くなりました。
今思えば何故藻が多量に発生したのか理由が解っていますが、当時は魚の入れすぎが原因か?と思っていました。まぁ魚の入れすぎも原因の1つですが、原因はバクテリアとの密接な関係があったのですね。
この関係は、「アクアリウム何故?何?」で詳しく考察したいと思います。

はまりの一歩

 水槽の立ち上げから1ヶ月ほど経過したとき、以前から水槽のバランスが悪いと思っていたこともあり、もう1つ水槽を立ち上げようかと思うようになりました(結構大胆)。
今度は置き場所を真剣に検討し、衝動的な導入は避けようと思い、どのように水槽を配置するか?を1週間ほどかけ考えました。結論は、水槽の台になる棚を用意し、上下2つ配置することにしました。今考えれば当然の結論でしょうが、当時は水槽台があることも知らず、重量のことも気になっていたので、考えがまとまるまで時間がかかりました。
早速ホームセンターに行き、水槽の台になる家具の物色に入りました。寸法は控えてあるので後は重量に耐えられて、水槽のメンテナンスがしやすいように高さがあることが条件でした。
そして、目的に合う台を確保(2,800円)し、次に以前購入した水槽セットと同じものを購入したのでした。
さすがに2つめともなると手慣れたもので、さしたるトラブルもなく短時間で立ち上げに成功しました。当然、2つ目の水槽の水や砂は1つ目の水槽から流用させ、すぐに魚を入れることができました。ただ心配なのは、水槽の重量に台が耐えられるか?という心配があります。確かに地震が来たらちょっと心配なほど微妙に揺れるのです。
しかし、そんな心配を吹き消すように上下2段に配置された水槽はとてもいい感じです。今思えば、水槽の大きさが60cmなので、おもちゃみたいですが、当時はそれでも立派に見えたものです。

上段に配置した水槽

富士溶岩石・流木・ウイローモスを主体にレイアウトした。
溶岩を背景に湖底のワイルドさを出したいと当時思っていた。

この時期はまだ水草の成長速度が解らないのでテストもしたかった 。

当然、CO2も無し。

下段に配置した水槽

写真では解らないが、上段より奥行きがある。
上段は溶岩のため狭くなっている。

アマゾンソードを安売り(100円)していたので、大量に購入し、レイアウトしてみた。
下段は水草の繁殖用に考えていた。
基本水槽セットのみの環境で…。

 ここまでに費やした金額は35,000円ぐらいか?
まだまだほんの序の口であることを当の本人はこの時まだ知らない。


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