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久保覚 (富士五湖TV代表)の特派員報告

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久保覚 (富士五湖TV代表)の特派員報告





2023年6月13日22時41分


久保覚 (富士五湖TV代表)

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chatGPTとともにLUAで動画配信OBSでカメラシーンを切り替えるスクリプトのプログラム

全てをchatGPTだけでプログラムしようとした。
プログラム言語は「LUA」というスクリプト言語で、C言語に近い。ところが、私は今までLUAを使ったことが無かった。
そこで、chatGPTと相談しながら作業を進めることにしたのである。
やりたいことは、動画配信で日中は富士山、夜間は水槽の動画を配信すること。

まず、日没と日の入りを求める関数を作るため以下のように指令した。
「動画配信ソフトのLUAを使用して日の出と日の入りを求めるget_SunrizeSunset関数を作成せよ。ただし、引数に緯度経度と求める日を使うこと」
早速プログラムコードが出てきたので、次の指令をした。
「先の関数を使用して日中の場合はTrue、夜間の場合はFalseを返すこと。」
だんだんプログラムが長くなった。
「動画配信ソフトOBSを使用して日中ならFUJI、夜間ならAQUAのシーンを選択すること」
「日の出と日没時間にマージンを持たせるように改良せよ」
幾つか齟齬があって修正を繰り返し一行もソースコードを書かずにプログラムが完成し、動画配信OBSに実装した。

ところが、ここから長かった。
実装すると日没と日の入り時間になってもシーン(カメラ)が切り替わらない。
どうやら日没と日の入り時間が間違っているようだ。
一行もコードを書かないと決めていたので言葉だけで修正を求める。
例えば、「日本時間に対応しているか?」とか「どこかに誤りはないか?」とか。

その都度、黙々と文句を言わずコードを修正して返してくるchatGPT。
途中で「天体の運行がどう」とか「LUAは数学演算が苦手」だとか「さらに精密な計算をしてみる」とか言い訳が始まってプログラムリストはどんどん長くなる。
そこで「おおまかな時間が分かればよい」と指令すると「私には分からないので他の言語のライブラリの使用を勧められた」
この間約半日ほど経過していた。私はただchatGPTのコードをコピペして結果を報告するだけだった。途中面白いのは「以下の値がどうなっているか教えて」とか必死にデバッグに励んでいたことだった。

そして、とうとうchatGPTでは正解にたどり着けなかった。
仕方が無いのでgoogleで検索すると日の入り日没を求める関数がすぐに見つかった。
私にとって初見のLUAだったが何度も修正リストを見ていたので言語の記述方法は理解できたこともあり、見つけた関数の部分だけchatGPTのプログラムと置き換えたらちゃんと動作した。

結果的にだがchatGPTは太陽系の運行から日の出日没を求めようとして失敗したが、googleで見つけた関数は緯度経度を考慮した地球から太陽の位置を求めていた。
私的には精密な日の出日没が欲しかったわけではなく「カメラの切り替えをしたいだけなのでだいたいな時間」が分かればよかったわけだ。
しかし、時間を求めること以外のプログラムはchatGPTのままで動作した。例えば動画配信ソフトでのカメラの切り替えとか日中とかの判断する部分。

つまり、単純に欲しい関数の使用を伝えそれらを組み合わせて全体を構築する部分の運用は意図通りの関数を作成してくれた。
もちろん、目的を達成するために関数という部品をどのように分解して伝えるのかという部分は人間が考えるのだが、その辺も理解して仕様通りの関数を作成してくれた。
この全体のシステムをどのように分解していくのが後工程を楽にするかはシステム設計の基礎が無ければならない。
chatGPTへの指令次第では長大なプログラムリストになり、ミスや修正が難しくなる。
ようするに今回は「日の出日没」の時間を得る関数の入れ替えで簡単に修正できた。

私の反省点として関数を作成する都度、実行結果の予想と結果を報告すれば良かったと思う。
関数の指令を与えながら次第に全体が出来上がるまでコピペのみですませようと少し過信しすぎた。それほどこちらに考える間を与えずプログラムリストを吐き出してくるのにはまってしまった。

というわけで出来上がった動画配信の様子は現在、 https://www.youtube.com/watch?v=mWm6luQ1d7M で見ることができる。
日の出30分前から富士山画像へ、日没後20分後から水槽カメラへと切り替わる。

以降、LUAで動画配信OBSでカメラシーンを切り替えるスクリプトのプログラムリスト。
obs = require('obslua')
os = require('os')

scene_now = ""
scene_WEB251 = "WEB251" -- 富士山カメラ
scene_WEB252 = "WEB252" -- 水槽カメラ
latitude = 35.68039639541995 -- 緯度経度は東京駅にしてある
longitude = 139.76788440520536
sunrise_margin = -30 -- 分単位で指定(2時間前=-120)
sunset_margin = 30 -- 分単位で指定(2時間後=120)

-- sunrise / sunset calculation
function rscalc(latitude, longitude, when)
local pi = math.pi
local doublepi = pi * 2
local rads = pi / 180.0

local TZ = function(when)
local ts = os.time(when)
local utcdate, localdate = os.date('!*t', ts), os.date('*t', ts)
localdate.isdst = false

local diff = os.time(localdate) - os.time(utcdate)
return math.floor(diff / 3600)
end

local range = function(x)
local a = x / doublepi
local b = doublepi * (a - math.floor(a))
return b < 0 and (doublepi + b) or b
end

when = when or os.date('*t')

local y2k = { year = 2000, month = 1, day = 1 }
local y2kdays = os.time(when) - os.time(y2k)
y2kdays = math.ceil(y2kdays / 86400)

local meanlongitude = range(280.461 * rads + 0.9856474 * rads * y2kdays)
local meananomaly = range(357.528 * rads + 0.9856003 * rads * y2kdays)
local lambda = range(meanlongitude + 1.915 * rads * math.sin(meananomaly) + rads / 50 * math.sin(2 * meananomaly))

local obliq = 23.439 * rads - y2kdays * rads / 2500000

local alpha = math.atan2(math.cos(obliq) * math.sin(lambda), math.cos(lambda))
local declination = math.asin(math.sin(obliq) * math.sin(lambda))

local LL = meanlongitude - alpha
if meanlongitude < pi then
LL = LL + doublepi
end

local dfo = pi / 216.45

if latitude < 0 then
dfo = -dfo
end

local fo = math.min(math.tan(declination + dfo) * math.tan(latitude * rads), 1)
local ha = 12 * math.asin(fo) / pi + 6

local timezone = TZ(when)
local equation = 12 + timezone + 24 * (1 - LL / doublepi) - longitude / 15

local sunrise, sunset = equation - ha, equation + ha

if sunrise > 24 then
sunrise = sunrise - 24
end

if sunset > 24 then
sunset = sunset - 24
end

return math.floor(sunrise * 60), math.ceil(sunset * 60)
end


--本日の日中かどうか審議する
function is_daytime(latitude, longitude, sunrise_margin, sunset_margin)
local date = os.date("*t")
local sunrise, sunset = rscalc(latitude, longitude, date)
-- obs.script_log(obs.LOG_INFO, "Sunrize(min): " .. sunrise)
-- obs.script_log(obs.LOG_INFO, "Sunset(min): " .. sunset)

sunrise = sunrise + sunrise_margin
sunset = sunset + sunset_margin
local zero_oclock = os.time({year = date.year, month = date.month, day = date.day, hour = 0})

-- 与えられた日の日の出と日の入りの時間(秒)を計算
local sunrise_sec = zero_oclock + sunrise * 60
local sunset_sec = zero_oclock + sunset * 60
local now_sec = os.time(date)

--[[ Debug Section START
local t = os.date("*t", sunrise_sec)
local time_str = string.format("%04d-%02d-%02d %02d:%02d:%02d", t.year, t.month, t.day, t.hour, t.min, t.sec)
obs.script_log(obs.LOG_INFO, "Current time: " .. time_str)
local t = os.date("*t", sunset_sec)
local time_str = string.format("%04d-%02d-%02d %02d:%02d:%02d", t.year, t.month, t.day, t.hour, t.min, t.sec)
obs.script_log(obs.LOG_INFO, "Current time: " .. time_str)
]]

if sunrise_sec <= now_sec and now_sec <= sunset_sec then
return true
else
return false
end
end

--シーンの切り替え
function switch_scene(scene_name)
local scenes = obs.obs_frontend_get_scenes()

for _, scene in ipairs(scenes) do
local scenes_list = obs.obs_source_get_name(scene)
if scenes_list == scene_name then
if scenes_now ~= scene_name then
scenes_now = scene_name
obs.obs_frontend_set_current_scene(scene)

local t = os.date("*t")
local chg_str = string.format("%02d-%02d %02d:%02d -- %s", t.month, t.day, t.hour, t.min, scene_name)
obs.script_log(obs.LOG_INFO, "Switched scene: " .. chg_str)

end
break
end
end
end

--日中ならWEB251、夜ならWEB252
function check_time()
if is_daytime(latitude, longitude, sunrise_margin, sunset_margin) then
switch_scene(scene_WEB251)
else
switch_scene(scene_WEB252)
end
end

--
function script_description()
return "Script to switch scenes at specified times."
end

--
function script_load(settings)
obs.timer_add(check_time, 60 * 1000)
end
#chatGPT #プログラム #OBS #動画配信 

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