東京の篭脱けのワシミミズク騒動がようやく終結しましたね。不幸な結末になりましたが、予想通りに可愛いミミズクは囃され、黒いカラスはそばに近付いただけで勝手に悪者に仕立て上げられてしまいました。また好感度落としちゃったなー!
カラスたちの鷲や鷹、フクロウなどの猛禽類への追い立て行為は、止むに止まれぬ防衛本能であり、樹上に巣を構えるものとしては季節を問わず天敵を追い払うことは当たり前の行為なのにね。ちなみにこの行為を「モビング」と言います。
反対にカラスたちは小鳥にモビングされて追い払われる逆の事もありますが、普段はいち早く小鳥たちの天敵でもある猛禽類を警戒し追い払ってくれる大切な守り神でもあるのです。
自然界ではカラスたちは死体の処理だけでなく猛禽類への警鐘行為で大貢献しているのです。カラスたちが急に騒ぎ出したら、それは直ぐ近くに猛禽類が姿を現した証拠です。普段からとても警戒心の強い、猛禽に出会えるチャンスでもあります。
写真は上がコノハズクを下がノスリを追い立てるカラスたちです。富士山では朝霧高原や梨ケ原などの大草原で良く見られる光景です。 |