|
いや〜。約1年ぶりの更新となりました。
この1年間、なにをしていたのか?と問われれば…別に何もしていないんですね。
とりたたて記述するような事件も無く、日々淡々と水槽維持に努めていたわけです。いつもの水替え、いつものトリミング、いつもの…、と、時には手を抜きながら、たまには手を抜きながら、暫し手を抜きながら水槽を維持してきました。
しかし、そんな昨年の夏に新たな野望がムクムクと頭をもたげ始めました。
新たな野望…。
水草と魚の風景も気持ちが和む、確かに和む、しかし、失敗や研究の無い和んだままの状態で本当に自分は満足しているのか?実は失敗しているときのほうが和んでいるのでは?
「アクアテラリウムを始めたい…」
アクアテラリウムといえば、簡単に言っちゃうと、水があって陸があるってことなんですが、私の構想するアクアテラリウムは、普通のアクアテラリウムと違うんです。
まず普通に頭に浮かぶのが、熱帯系の植物を陸地に配置して爬虫類を飼ってしまう。ジャングルっぽくレイアウトを施し植物を育成する。
…こういうのじゃないんです。
つまり…。
日本の風景(わび・さび)を取り入れた箱庭って感じです。しかも、ただの箱庭じゃない。山野草と高山植物を同居させた雰囲気を出し、日本的美意識の切り取りっていうか、日本には限らないんですが、登山で見た風景っていうか、まぁそんな感じですか。
想像する…。
清流が流れる傍ら、可憐に咲く1輪の花。
ごつごつした岩場に固まって咲く小さな花達。
水辺には水辺の花が水面に影を落としている。
こんな風景を演出したい。もちろん水中には水草と魚たちが…。
大きな野望は夏の日差しの下、具体性を帯びてきました。
しかし、時期が悪い。季節は夏。いま、作業にかかっても草花を傷めてしまう。こうなりゃ春まで待つしかない。
ってなわけで1年間の充電期間に入ったわけです。
なにせ春まで十分な時間があります。構想を考える時間がたくさんある。
まず、現在の150cm水槽のレイアウトを色々思い浮かべては必要な道具を夢想する。初めて大型水槽を導入するときのようなワクワクが続きます。
水位をどの程度にするか?
陸地の比率をどのくらい?
清流をどのように作るか?
陸上の植物の水は?
全体のレイアウトは?
とまぁ、想いをめぐらせている間に現在の水槽を維持する…。
当然、手抜きが多くなり、気がつけばジャングル水槽になってしまいました。
もう、水草はやりたい放題、のびっぱなし。互いのテリトリーを主張して右へ左へ…。
「まってろよ、春まで」
そして、季節はめぐって春がきた。いよいよ野望の実現の時。
まず、150cm水槽から水草を引き抜く。魚を取り出す。
そして、砂を撤去する。
砂の下にあった温床は分解してドロのようになっている。
砂を洗い。器具を洗い。水槽を洗う。漂白するものは漂白する。
さぁ、これで準備はOKだ。
次はホームセンターに出向き部品の調達を行う。これで待ちに待った計画がGOだ。ここで、とりあえず完成形をご覧になってもらいましょう。
水中シーン 岩から水が流れ出て…
水辺に花(写真右:岩チドリ)が咲いて、とても風流…。
こんな風景を作りたいわけです。
私はこれに名称をつけたくなりました。「アクアテラリウム」じゃ表現できていません。
「アクアガーデン」という分野でもないし、「箱庭」じゃ時代錯誤だし。
そうだ、「アクアフィールドガーデン(AquaFieldGarden)」というのはどうだ?
略して、「アクアフィールド」…もう、どこかで使っているかもしれないけど、言葉の雰囲気はいいぞ。
さて、次回からはアクアフィールドの製作過程をおって記述していきたいと思います。