経緯 化石燃料の大量消費により引き起こされる地球規模の環境問題に対応するため、本市では、目指すべき地域社会像のひとつに「持続可能な定常社会」を掲げ、「人・まち・自然にやさしいグリーンアクションつる」に取り組んでいます。平成11年4月に、「都留市環境保全行動計画」、平成13年3月に「都留市地球温暖化対策実行計画」、さらに平成15年2月には、「都留市地域新エネルギービジョン」を策定し、これらに基づき、電気使用量の削減や低公害車の導入などによるエネルギー使用量の削減や、リサイクル製品の購入等グリーン購入の促進に努めてまいりました。平成16年4月29日の都留市制50周年を記念して、水のまち都留市のシンボルとして、また、本市において利用可能なエネルギーの中で、最も期待される小水力発電の普及・啓発を図ることを目的に、市役所を供給先とする下掛け水車方式による小水力発電所を市民参加型で実施することといたしました。 内容 市役所庁舎前を流れる家中川(かちゅうがわ)に、最大で20kwの発電能力を有する直径6mの木製下掛け水車を設置するもので、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の水力発電施設の設置に係わる新技術の導入事業(自治体として全国初)として実施しました。 発電した電気は、常時は市役所の電力として、また、夜間や土・日等の市役所が軽負荷の時は、電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法(RPS法)により売電を行い、庁舎使用の電気料と、地球環境への貢献を目指しています。 また、平成21年度からは、この発電所で発電した電力に付加する「環境価値」を「グリーン電力証書」として販売することとしており、低炭素社会の実現に向けた積極的な取り組みを進めています。 1 固定レーキと可動スクリーン、並びに、逆洗浄が一体となった新除塵装置と、PMG(永久磁石式発電機)とパワーコンディショナー(半導体電力変換装置)を組み合わせ、水量の変化にも対応できる可変速下掛け水車発電システムとして、都留市発の新技術「新型除塵装置付き可変速大型下掛け水車発電システム」を導入。 2 発電用として国内屈指となる直径6m、幅2m、回転数毎分約4.3回転の木製下掛け水車(ドイツ製)を設置。 3 発電能力は、最大で20kwで、市役所内の自家用電力として使用するほか夜間及び休日には売電して発電電力を有効利用。
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