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和田信也主任 25歳
本物語の狂言回し的存在。
中学のころ「ラジオの製作」に載っていたボード・マイコンに興味を持つ。
コンピュータ雑誌にプログラムを寄稿する思春期を経て、高卒後、地方から東京に行く。
23のとき、地方に会社を設立する野望をもって株式会社イーストに入社。
偶然から会社の命運を分けるプロジェクトに参加し、頭角を表す。
社長も一目置く扱いの厄介な存在だ。 |
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曽根昭社長 48歳
大手構造解析のソフト会社に勤務していたが、上司とのトラブルで退社。
水上、木藤達と共に株式会社イーストを設立。
出向による収入で細々と会社を維持してきたが、和田の開発したソフトで波に乗る。
しかし、わがままだけど気の弱い性格のため社内改革を断行できない。
只唯一木藤の言う事には耳を傾けることがある。 |
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木藤浩次専務 41歳
曽根社長と居酒屋で知り合い、イースト設立。
和田と湯川の実質的な上司。
口がうまいだけが取り柄で世を渡っていくタイプ。
和田と湯川の言い分を良く聞く機会を設けるが、実行することが出来ない。
一方では曽根社長を操れる唯一の人物。
人当たりが良いので人に好かれるが、約束を守れず信頼を失う事が多い。 |
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水上順技術部長(役員待遇) 41歳
曽根社長と構造解析の会社に在籍していたが、曽根の退社と共に自身も退社。
株式会社イーストを共同で設立するが、経営に興味が無い根っからの技術屋。
CAD系のプログラムでは有名で、特にインターグラフに強い。
無口で無愛想。部下にも人気がない。
しかし、仕事を遅らせることのない巧みな見積もりができる。
とにかく、プログラムにしか興味がない変な人でもある。 |
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湯川祐次 22歳
関西出身のイースト社員。
和田の1年後輩だが、酒と女も和田以上に好き。
カラオケは抜群にうまく、どの店でもリクエストの要請がかかる。
プログラマーとして入社したが、和田の開発したソフトを契機に営業へ回る。
しかし、営業が彼の天性らしく、以後ずっと営業部に在籍。
実質、営業部を取り仕切る会社も一目置く存在だ。 |
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吉田賢治技術部課長 30歳
イーストの中堅社員。
曽根社長に居酒屋で拾われた経歴を持つ技術者。
ときどき、長期無断欠勤を行い行方不明になる病気が出る。
和田・湯川とも良く飲みに行く気さくな先輩社員。
曽根社長には恩義があり、「一生付いていく」が口癖。
水上部長の下、出向者をまとめる兄貴的存在。 |
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長井伸之開発部課長 30歳
和田より2年遅れて入社したが、年齢が上のため入社した瞬間に課長となった。
どうやら曽根社長が和田を押さえるために実行した措置だが、実力が伴っていなかった。
しかし、世渡りがうまく、イーストの社風も他人を気にしないので問題は起きなかった。
後に和田の開発したソフトを引き継ぎ、製品チームのリーダーになる。 |
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本木博史(技術部部長待遇) 38歳
年齢だけで部長に納まっている得体の知れない人。元高校の物理教師。
社内の誰もが(社長も含めて)無能だと思っているが、飄々と仕事を続ける。
おそらく、出向料金を高く取れるので存在していると思われる。
しかし2ヵ月もすると、出向先を追い返されてしまう。
ついには出向先もなくなり、社内で何らかの仕事をしている。
誰も何の仕事をしているのか、分からないという不思議な存在。 |