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富塚晴夫

写真家から見た富士山

富塚晴夫
日本写真家協会会員
日本写真芸術会会員

1947年、湘南生まれ。70年日本大学芸術学部写真家卒業後渡米。建築写真家ジュリアス-シュルマン氏に師事。永住権獲得後、ハリウッドにてイメージオブ・セブンスタジオを設立。広告、建築写真に着手。オーソン・ウエルズ、マイケル・ジャクソン等数多くの俳優、ミュージシャンを撮影。78年L.A.キャノンギャラリーにて、個展'ペルソナ'を1ヶ月間開催。海外15ヶ国を取材。86年、16年間のアメリカ生活を終え、山中湖にアトリエ・セブンを設立。広告写真と共に風景写真を撮り続け、現在に至る。

小学館にて写真集「晴れ着の富士山」発行


〜山中湖との出会い〜

 山中湖と私にとっては縁の多いところである。はじめての出会いは小学生の修学旅行。この時はただ富士山が目の前にせまり異様に大きかったことを覚えている。第2の出会いは学生時代。題材を求め何度か車で出かけた。そのころはススキなど自然を背景にモノクロで人物を撮影した。
 私は湘南海岸そばで生まれ、大磯の小高い山越しに見える富士山の絵を良く描いていた。のちに東京都杉並の富士見ヶ丘に住み、当時はスモッグも少なく高台からよく富士山が見えたのを覚えている。その後渡米し、ロスアンジェルスで16年間広告写真の仕事をしてアメリカの寛大さを感じつついろいろ学んだ。'86年、一転。自然一体の生活をしたく生まれ故郷の相模川の河口から源流の山中湖に移り11年目を迎えた。
 風景写真とは全く無縁に過ごしてきたが、富士山麓の素晴らしい環境で今後のライフワークを変えてくれた。今、森も動物も共存共栄、運命共同体であることがひしひしと感じられる。東京から100キロ、車で1時間半の近くにあり、これだけ自然が残されている所に住んでいる幸せを感じつつ、写真を通し自然の美、大切さを訴えていきたく思います。

山中湖写真ギャラリーのホームページ


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