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2011年9月26日付で元通産・経産官僚、内閣審議官等を経て依願退官した古賀茂明著の官僚の責任を読んだ。全部が全部本の通りではないと思うが、現在の官僚の怠慢と利権に群がっているさまは想像通りで読んでいて悲しくなってしまう。 東日本大震災に遭遇しても利権を大事にし、(いかにアホでも)政府を見下しサボタージュしたか、日々の仕事は天下り先の拡大に奔走する…。戦う元官僚、日本の構造改革を切に訴えている氏の発言だけに説得力はある。 彼を政治家各人が登用しようとしても現官僚の猛烈な反対で登用できない現政府。そんなに今の政府は現役官僚が怖いのか?
同時に読んでいる日本1852という本がある。これは当時ペリーが日本を訪れる際、英国のジャーナリストが書いた日本分析のレポートである。この内容というのが、当時いかに西欧諸国が日本を恐れ敬意を持っていたか。また、将来の日本をこれほど正確に予言したか驚きに値する。内容的には間違いもあるが、日本の歴史から民族性、はたまた信仰から将来の技術力を赤裸々にレポートしている。 日本人の勤勉さマナーの良さは東北大震災の際に報道された日本人像とまったく一緒、つまり150年たっても日本人は日本人なのである。
そしてもう一冊、学研歴史群像の実録首相列伝。この本は伊藤博文〜小泉純一郎までの歴代首相の政策と歴史背景をダイジェストしてある。また、裏でその時の官僚が何を思いこの国を導いてきたか俯瞰して良く分かる。
つまり、少なくとも150年前に西洋人が見た日本人は太平洋戦争に至る経緯を予言し、戦後の高度経済成長をも正確に予言している。その力の根源は、「頭の良さと正義感と勤勉さと礼節を守る民族」であるとしている。 そしてその一つの結果として、人の上に立つものは伝統的に国を憂い率先して人民を救うとなる。
官僚はいつから劣化したのか… |
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外から見た日本人の本質と予言。 その後の日本の決断と歴史。 今現在おかれた日本の現状。 読書の秋、日本の行く末を判断する指針書を個人的に取り上げてみました。 |
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参考までに他人の書評を掲載しておきます。
官僚の責任: ・あまりにひどい日本の官僚の状態に少し鬱っとします。 ・この方を中枢に置いて、さくさくと改革をしてもらいたいと、切実に思います。 ・ニュースを見ていて疑問に思っていたことがクリアできた。 ・読みやすいので中高生に読んでもらい「自分が日本を変えてやる」と思う子供が増えて欲しいと思いました。 ・本当に日本の育末はどうなるのだろうと、つくづく考えさせれれる。
日本1852: ・かなり正確に当時の日本人像、文化、社会状況などが把握されているのを知ってビックリ。 ・常識と思っていたこと、あるいは日本人だから日本のことはよくわかっているはず、などとは違う視点の発見があってとても新鮮です。 ・本当に鎖国中の日本をここまで詳しく捉えていたのか、と思うほど正確に当時の欧米は日本を調べていたのだ、と驚きを感じた本だった。 ・現代の日本人にも通じる技術・芸術・教育・生き方が解析され、西欧優位の中「日本人はまさに最高に洗練されたタタール人である」としている。 |
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